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吉田みく「誰にだって言い分があります」

マイナポイント「誰でも簡単」の嘘 50代女性が申請を諦めたワケ

マイナポイントの申し込み方法は3種類あるが…(イメージ)

 9月から始まったマイナポイント制度。最大5000円分のポイント還元は魅力だが、手続きの複雑さを指摘する声も挙がっている。東京都内在住の50代女性も、マイナポイントの申し込み手続きをしようと思ったが、途中で諦めることになったという。いったいどこで躓いたのか。フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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「“簡単にできる”と聞いていたので……」そう語る都内在住の自営業・高橋貴美子さん(仮名・54歳)は、9月から還元が始まったマイナポイントに申し込むのを楽しみにしていた。しかし、そこには思いもよらない壁がいくつも立ちはだかっていたそうだ。

 マイナポイントは、マイナンバーカードと対象のキャッシュレス決済を紐付けることで、チャージ・買い物の25%(最大5000円分)が還元・付与される仕組み。マイナンバーカードを持つ全ての国民が対象ということもあり、注目を集めている。

 毎年、e-Taxを使い自宅で確定申告を済ませていることもあり、既にマイナンバーカードは持っていたという高橋さん。紐付け予定のクレジットカードも決め、準備万端で7月1日の申込開始日を待っていたという。

「受付が上限人数に達したら終了する可能性がある、と聞いていたので、絶対初日に手続きしようと思っていました」(高橋さん、以下同)

 マイナポイントの受付は、スマートフォン、パソコン、支援端末(マイナポイント手続きスポット)の3種類が用意されている。高橋さんは、その中でも簡単そうなスマートフォンでの申請を選ぶことにしたそうだ。

 専用アプリをダウンロードして操作を開始したところ、マイナンバーカードの情報を読み取るよう指示が出た。画面に“読み取り開始”と表示されたのでマイナンバーカードにスマートフォンをかざしてみたが、全く反応せず……。

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