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暗証番号を口頭で… キャッシュレスに挑戦した高齢者の赤っ恥事件簿

キャッシュレス決済に慣れていない人にとっては難しいことも…

キャッシュレス決済に慣れていない人にとっては難しいことも…

 昨年10月の消費増税に際して実施された政府のポイント還元事業などで、一気に普及が加速したキャッシュレス決済。「現金主義」を貫いてきた中高年にも広がりを見せた一方、使いこなすのに悪戦苦闘する声も聞こえた。ポイント還元事業は今年6月で終了したが、ここにきて新型コロナ対策での接触低減の観点から、“脱現金”の動きがさらなる広がりをみせている。ただ、それとともに「赤っ恥をかいた」「二度と利用しない」という“現金回帰派”も再び増えているようだ。

 一般社団法人「キャッシュレス推進協議会」が今年6月に公表した調査結果によると、20~60代の約5割以上、70代以上の約4割の消費者が「(政府のポイント還元事業をきっかけに)キャッシュレスを始めた」「支払い手段を増やした」と回答。さらに、新型コロナの流行で、スーパーなどの小売店や飲食の宅配サービスではクレジットカードによる事前決済を推奨する業者が増加している。

 これまで現金払いオンリーだった中高年にも「キャッシュレス化の波に乗り遅れてはならない」という認識が広がりつつあるが、まだまだハードルは高いようだ。新型コロナの流行を機に“キャッシュレス決済デビュー”した70代男性は、「すぐに利用をやめてしまった」という。

「家に寄ってくれた高校生の孫の前でいいところを見せようと、“バーコード決済で支払いが可能”という弁当の宅配サービスを頼んだのですが、支払いの段で何度もエラーが生じ決済ができなかった。若い男性配達員は次第にイラつきはじめ、“次(の配達)があるんで、現金でもいいですよっ!”と言われてしまいました。孫が代わりに操作し、無事に支払いを済ませましたが、面目丸つぶれです」

 別の60代男性もこんな失敗談を明かす。

「期間限定で合計10%のポイント還元があるスマホ決済の存在を知り、娘に頼んでアプリをダウンロードしてもらいました。娘からは“お金もチャージしたからすぐ使える。操作が分からなければ店員さんが教えてくれるから”と言われたのですが……」

 その言葉を鵜呑みにした男性に悲劇は起きた。

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