緊急事態宣言の解除から3か月超。新型コロナウイルスの感染拡大ペースは落ち着いてきたように見えるが、まだまだ予断を許さない状況が続く。それだけに、今でも外飲みを控え、家飲みを続けている人も多い。しかし、すっかり家飲みに慣れる人がいる一方で、そろそろ限界を感じ始めたという人もいるようで……。リアルな声を集めた。
「先日、久しぶりに一人で飲みに行きました。やっぱりお店で飲むのはいいですね。最高です。家飲みはもう飽きましたし、家でお酒を飲んでもストレス発散になりません」
そう話すのは、30代の男性会社員・Aさん。新型コロナ以前は家飲みと外飲みの比率は2対8くらいだったというが、以後は逆転どころか、完全に家飲み優勢になっていた。
「僕のお気に入りの店はソーシャルディスタンスがとれないような狭い店が多かった。店主やお客さん同士との距離感が近いことが、お気に入りのポイントだったのです。家飲みは、一人で飲んでいると飲みすぎてしまうし、オンライン飲み会は味気ないうえに、同じ空間が共有できていない寂しさがある。安心して居酒屋という空間で、対面でくだらない話をしながら飲めるようになってほしいです」(Aさん)
20代の女性会社員・Bさんは、自宅にストロング系チューハイとビールの段ボール箱の“在庫”を抱えており、家飲みに飽きてきた今、どう処分しようかとため息をつく。
「オンラインではなくてリアルで誰かと一緒に飲みたいです。元々、会社帰りの一杯がよい息抜きだったのですが、在宅勤務になると結構孤独だし、飲む時まで一人というのは寂しい。コロナ前は誰かと会話を楽しむためにお酒を飲んでいたのに、家飲みになると、確実に“酔う”ために飲んでいる印象です」