コロナ禍でコンビニの役割も変わろうとしているのかもしれない。在宅勤務の普及による通勤機会の減少などでコンビニに行く機会が減ったという人もいれば、新たな目的でコンビニに通うようになった人もいるようだ。コロナ以降、「コンビニの利用目的が変わった」という消費者の声を集めた。
30代の男性会社員・Aさんは、緊急事態宣言が出た直後から在宅勤務が続いていることから、コンビニに行く機会が減った。以前は会社近くのコンビニで朝食やランチ、残業中の腹ごしらえなどに利用していた。だが最近はコンビニで食料品や日用品を買うことはなくなった。
「食料品や日用品は、スーパーやネットでまとめて買うようなりました。コンビニで、今日は何を食べようかな、と選ぶのは楽しかったんですが、あくまで通勤途中にあって便利なコンビニを利用していたということが、行かなくなってわかりました」(Aさん)
そんなAさんは、コロナ感染拡大を機に現金派からキャッシュレス派に変わったが、気づけば散財が目立つようになったという。クレジットカードの明細をにらみながら、「使いすぎ」対策にコンビニを活用するようになった。
「ネット通販って、あれもこれも、リアルよりも買ってしまいがち。ソシャゲ(ソーシャルゲーム)でも使いすぎるのは同じで、外出自粛で散財……。危機感を抱いたので、近所のコンビニでアマゾンギフトカードとApp Store & iTunes ギフトカードを購入して、使うようになりました。今やコンビニはそうしたプリペイドカードを買う場所です」(Aさん)
30代の女性会社員・Bさんは、コロナ感染拡大以降、できる限り自炊する生活に移行。仕事量が減ったこともあり、時間に余裕もできたため、スーパーに行く機会が増えた。それに伴い、コンビニの利用目的も変わった。