毎日家事を完璧こなすのが「是」とされたのは昔の話。家電が便利に進化し、女性も男性同様に働く今、いかに家電や便利グッズを駆使して楽するかが時間もお金も節約するポイントだ。例えば、洗濯も毎日きっちり洗うほど損をする。節約アドバイザーの丸山晴美さんが話す。
「毎日少量で洗濯物を洗うより、まとめて洗った方が年間3950円も節約できます」
洗って、干して、畳んで、しまう。洗濯の一連の作業は意外と時間を奪われるため、節約になるのなら、まとめ洗いの方が楽でいい。さらに、スピードコースを使えばより電気代や水道代が安くなる。知的家事プロデューサーの本間朝子がアドバイスする。
「すすぎが1回ですむ洗剤を使えば、短時間で終わるため当然、節約になります。『しっかり洗わなくては』と、毎日『標準コース』を選ぶ必要はありません」
乾燥機を使っている場合は、乾いたバスタオルを1枚追加投入するといい。
「乾燥機に乾いたバスタオルを入れると、乾燥時間が20分程度減らせて電気代の節約になります」(本間さん)
最も面倒な家事といわれるアイロンがけも、洗濯後の脱水時間を短くすることで短縮可能だ。
「脱水を1分だけにして干すと、しわが伸びやすくなってノンアイロンでも大丈夫です。アイロンがけは15分で7.8円ほど電気代がかかる。1週間に2回やれば15.6円、1年で784.8円の節約になります」(丸山さん)
ワイシャツはしわのできにくい「形状記憶シャツ」にすれば、アイロンがけが不要なのはもちろん、クリーニングに出す必要がなくなる。普通のワイシャツよりやや値は張るが、長い目で見れば買い替えた方がお得になる。