数ある定食チェーンのなかで、焼き魚をメインに扱うという特徴で人気となっているのが、『炭火焼干物定食 しんぱち食堂』だ。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏が説明する。
「『しんぱち食堂』は現在、東京・神奈川を中心に23店舗が営業中。つねに20種類以上の焼き魚メニューを揃える定食チェーンで、もちろん干物は店内で焼いています。客席はカウンターが基本となっており、落ち着いた雰囲気の“干物定食のファストフード”といった印象です。『生ビール』(150円、税別・以下同)はありますが、それ以外のお酒は提供されておらず、居酒屋的な雰囲気はほとんどありません。定食に特化したチェーン店と言えます。
価格帯は、700~900円くらいが中心ですが、570円の『3羽いわし定食』のような安価のメニューも提供されています。干物メニューだけでなく、『鶏生姜焼き定食』(750円)や『豚生姜焼き定食』(750円)などの肉系メニューも、数は少ないですがあります」
マネーポストの庶民派グルメ担当の記者Aが、しんぱち食堂の渋谷店を訪れ、その魅力を探ってみた。
皮の部分もしっかりいただきました
記者Aがしんぱち食堂に行ったのは、12月中旬の平日、午後1時過ぎくらいのこと。昼飯時ということもあり、縦長の店内はほぼ満席だったが、運良く一番奥のカウンター席に着くことができた。
注文は、各席にあるタブレットから送信する。記者Aはタブレットを手に取ると、まっさきに「人気ランキング」の項目をタップし、1位となっていた『さば文化干し定食』(820円)を注文した。この時点で、店員とのやり取りは入店時の席の案内のみ。お冷はテーブルの上にポットが置いてあり、それをセルフで汲む方式だ。