企業概要
アンビスホールディングス(7071)は、がんや難病患者などの終末期・慢性期のケアに特化した医療施設型ホスピス「医心館」を展開する企業です。
医心館の入居対象は、継続的な医療が必要な“慢性期”や死を迎えつつある“終末期”にある人。例えば、がん終末期の人特定疾患等難治性の病気を持つ人、呼吸管理が必要な人、重度障害により在宅での日常生活が困難な人、看取り対応の人などです。
同社は医療依存度が高い人の受け皿となることを事業目的とする企業。「まち」で医療を支える「地域包括ケアシステム」の考えに基づいた「病床シェアリング」システムによって、「看護師の24時間安心・安全ケアが約束された在宅型の病床」を提供しています。
注目ポイント
業績は絶好調。2020/9期は、利益倍増での着地となりました。
そして今期については、施設の新規開設数を前年比2施設増となる11施設と、施設の拡大を加速させる計画です。新規施設開設は人件費が売上に先行するにもかかわらず、引き続き2桁増益の計画となっていることはポジティブに捉えられます。配当方針も、前期から3.0円増配となる9.0円とされており、業績拡大期にあることが改めて確認できたと思います。
「患者には低コストで安心な住まいを、診療所や主治医(在宅医)には病床の提供を、政府には病床数減少(医療費削減)を」という、三方良しのビジネスモデル(同社も入れると四方良し)を確立することで、持続的な収益モデルが出来上がっており、中長期での成長ポテンシャル高いと思います。成長軌道に乗っており、中期計画でもM&Aの可能性を示唆しています。M&Aは業容を一気に拡大させる大きなカタリストとなるので要注目です。
【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。