新型コロナウイルスの影響で収入が減り、生活を維持するために、副業を始めたいという人も多いだろう。昨今は、仕事のマッチングサービスなども普及し、副業の選択肢は格段に増え、自分の特技や趣味を生かして収益化することも可能になった。
なかには、自分自身が稼働しなくていい副業もある。その代表的なものが「シェアリングサービス」と呼ばれる個人間の貸し借りを仲介するサービス。「ラクサス」「クオッタ」といったサイトが有名だ。幅広いものが貸し借りされており、貸し出しさえすれば、寝ていても収入になる。ファイナンシャルプランナーで節約アドバイザーの丸山晴美さんが話す。
「車や服などを買わずにシェアで済ませることは節約の新常識になりつつありますが、自分が“貸す側”に回れば立派な副業です。ブランドバッグレンタルサービスの『ラクサス』なら、サイトにバッグを預けるだけで、誰かが借りれば勝手に収入になります。バッグのレンタルだけで、月に6万円以上稼ぐ人もいますよ」(丸山さん)
貸し出すことで収入になるだけでなく、不要なもので埋まっていた家のスペースを空けられることも魅力的だ。シェアするのは物に限らない。使っていない部屋をテレワークスペースとして提供したり、自宅の駐車場を月極で貸し出すなど、シェアリングサービスはアイディアしだいでお金につなげることが可能だ。
こういった不労所得と、スキル販売のようなサービスを組み合わせて収入源となる「キャッシュポイント」を増やすことが儲けるコツだと丸山さんが言う。
「家事代行をしながら、『メルカリ』で中古品を売ったりすれば、複数のところからお金が入ります。すると、どれかがうまくいかなくても、収入が途絶えることがない。収入を得る機会を増やすことで、リスクの回避になります」