コロナ禍で収入が減っているなか、外出自粛中でも家で稼げる副業を始めるのがイマドキの賢いやり方だ。とはいえ、なかには「東京オリンピックが開催されれば、五輪特需の波に乗って“稼げる仕事”が増えてくるかも……」と期待する人もいるかもしれないが、注意が必要だ。ファイナンシャルプランナーで節約アドバイザーの丸山晴美さんが話す。
「残念ながら、新型コロナが猛威を振るっているいまは、五輪需要には乗らない方が安全です。せっかく準備しても水の泡になる可能性があるので、はっきりと開催が決まってからにした方がいいでしょう。民泊など、昨年の開催予定に合わせて準備していた人たちの中には、予算をかけて痛い思いをしている人もいます」(丸山さん)
初期投資が高額な仕事も要注意。なかには、詐欺まがいの悪質なケースもある。『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』(小学館)の著者で公認会計士・税理士の山田真哉さんが話す。
「たとえば、在宅で電話対応をするコールスタッフの副業も人気がありますが、まともな企業であればパソコンやヘッドセットなどの業務に必要な機器は貸し出してくれます。こちらに道具を購入させるようなことはありません。初期投資に高額な金額を提示されたら、疑った方がいいでしょう」(山田さん・以下同)
いまどきの副業はバリエーションも数も多いからこそ、合わなければ、すぐにやめたってかまわない。
「いちばんもったいないのは、二の足を踏むこと。トライ&エラーができるのが副業のいいところですし、悩んでいると稼げない時間だけが過ぎていきます。たとえば、書籍のライター経験者なら、ウェブライターの募集に応募してみるなど、“一歩”ではなく“半歩”踏み出す程度でチャレンジしましょう」
まずは月5000円でも稼いでみること。その“半歩”が、思いがけない稼ぎを生み出すかもしれない。
※女性セブン2021年2月4日号