Netflixは2月5日、月額料金の値上げを発表した。ベーシックプランは880円から990円、スタンダードプランは1320円から1490円に変更になる。Netflixと言えば、毎月定額のサブスクリプション(サブスク)サービスの代表格だが、こうした値上げのニュースを受けて、複数加入するサービスの見直しを考える人もいるかもしれない。
ジャストシステムの調査によると、新型コロナウイルス流行以降、サブスクリプションの利用が「増えた」人は21.3%、「やや増えた」人は43.3%と合わせて約6割にのぼっている。コロナ禍でサブスクの利用が増えている中、あれもこれもと加入した「サブスクの沼」から脱出を考えている人たちの本音に迫った。
「Netflixの値上げのニュースを見てハッとしましたね。1割くらいの値上げなら仕方がないと思いつつも、『あれ、動画系のサブスク何個入っていたっけ?』という疑問でした」
そう語るのは、IT企業に勤める30代の男性会社員・Aさんだ。あらためて調べてみると、Netflixをはじめ、Amazon Prime、dアニメ、Disney+、Rakuten TV、Hulu、Paraviという計7つのサービスに加入していたことが判明。加入中のサブスクの使用度をチェックする良い機会になったそうだ。
「それらのうち、Amazon Prime、dアニメ、Huluはほとんど見ていないということがわかりました。ざっと計算しただけでも、動画のサブスクだけで月6000円くらいの固定費がかかっていたことになります。配信会社のオリジナル動画や独占配信で、差別化していたつもりですが……。整理したいと思います」(Aさん)
広告代理店勤務の30代女性会社員・Bさんは、動画系はNetflix、Amazon Prime、YouTube Premium、音楽系はSpotify、Apple music、ビジネス系はMicrosoftとAdobe、教育系ではスタディサプリ、変わり種では、洋服を借りられるairClosetなど、様々なサブスクサービスを利用している。最近は、食べ物やおやつを家に配達してくれる食事系サブスクを重宝しているという。