1都3県の緊急事態宣言は延長されたものの、新型コロナ第3波は収束に向かいつつある。ワクチン接種も始まり、このまま日常が取り戻せるのか──そうした楽観が後に痛い目を見ることを、私たちはもう学んでいる。
「第4波」はやって来るのか。来るとすればいつなのか。予備知識があれば、あたふたせずに対応もできる。
第4波はいつ来るのか?
感染症やワクチンに詳しい血液内科医の久住英二氏(ナビタスクリニック理事長)はこう話す。
「緊急事態宣言を終えると人の動きが始まり、また感染が拡大します。これまでそのサイクルはおおむね4か月ごとでした。3月に宣言解除となれば、7~8月頃に第4波の可能性が考えられます」
ワクチンが浸透すれば第4波は来ない?
国内ではワクチン接種が始まったが──。
「これまでの供給や接種の遅れを踏まえると、高齢者3600万人への接種が本格化するのは7月頃と見るのが妥当。流行主体である30~50代への接種は9月以降になるでしょう。
高齢者接種が順調に進んでもワクチンの抑止効果は限定的なので、7~8月頃の第4波の可能性は否めない」(同前)
※週刊ポスト2021年3月19・26日号