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年金暮らしでカラオケ、パチンコ三昧の落とし穴「お金も寿命ももちません」

趣味ならいいけど“中毒”になるのは困りもの(イメージ)

趣味ならいいけど“中毒”になるのは困りもの(イメージ)

 定年を迎え、やっとこれから「第二の人生」を自由にゆっくり過ごせると思っている人もいるだろう。だが、安定した老後を送るためには、しっかりとした資金計画を立てておかないと後々苦労することになる。特に、「老後の命綱」である年金の使い方には注意が必要だ。

 年金生活と現役時代の生活の最も大きな違いは、年金暮らしは「毎日が日曜日」のようなものだということ。時間がたっぷりあるからこそ、その時間をどう使うかが問われてくるのだ。いくら時間があり余っているからといって、時間を潰すことにばかりお金をつぎ込み、お金を払うことでしか楽しめなくなるのは考えものだ。

 定年後に歯止めが利かなくなった父親に頭を抱える、都内在住の吉井和美さん(56才・仮名)の話。

「父はサラリーマン時代からカラオケが大好きで、コロナ禍だというのに“昼間ならいいだろう”などと言って、毎日昼カラの店に通っています。いま、高齢者の感染の温床になっているというのに、止めても聞く耳を持ちません」

「2000円で歌い放題」といっても、ほぼ毎日通っていれば、月に5万~6万円にはなる。「年金博士」こと、社会保険労務士の北村庄吾さんは、「寿命を縮める趣味」とバッサリ。

「カラオケのほか、パチンコ、競馬、競艇、競輪といったギャンブルは、お酒を飲みながら楽しむものが多いこともあって、“中毒”になりやすい。残り少ない大切な時間とお金をつぎ込むことでしか楽しめず、そのせいで困る人をたくさん見てきました」(北村さん・以下同)

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