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「スマホゲームやめました」長年プレイして大量課金した人たちの引き際

長年続けてきたスマホゲーム引退を決意した人たちの思いとは(イメージ)

長年続けてきたスマホゲーム引退を決意した人たちの思いとは(イメージ)

 コロナ禍でも安定して成長を続けているように見えるスマホゲーム業界。巣ごもり生活でプレイ時間や課金も増える人がいる一方で、長年続けてきたスマホゲームをやめたという人たちもいるようだ。コロナ禍で下した決断の背景、やめた後の生活の変化とは――。

 メーカーで働く30代の男性・Aさんは、複数のスマホゲームをプレイしていたが、そのうちの1タイトルは20代から約5年もの間、お金も時間も費やしてきた。ある程度楽しんだらやめる予定だったというが、やめるにやめられなくなったという。

「お金を費やせば費やすほど、やめるのが怖くなって……。これまでに総額400万円ほど払ってきたと思います。課金ガチャにお金をかけた分、そこで引いた女性キャラクターにも愛着がわく。なかなか“別れ”を切り出せませんでした」(Aさん)

 しかしながらコロナ禍は、リアルの生活に大きな影響を及ぼした。Aさんの会社でも給与やボーナスが減額された。それでもAさんは、「浪費グセがひどいけど可愛い女性と付き合っているようなもの」と思い込むようにして、ゲームをやめることはなかったが、ある日、転機が訪れる。今年2月にリリースされたゲームタイトルをプレイした時のことだ。

「クオリティが高くて時代に合ったゲーム性で、衝撃を受けました。そのゲームに移動しても良かったんですが、また課金したら同じことですから、ゲームは全部引退しました。『楽しい時間をありがとう』という気持ちでいっぱいです」(Aさん)

 スマホゲームから“完全引退”したAさん。ガチャを引けないストレスや、次にどんなキャラクターが登場するのかと怯える毎日から解放され、「毎日が楽しい」と笑う。ただ、今でも「いろんな商品の値段を見た時、『○万円なら何回ガチャを引ける』と換算してしまう」“後遺症”に悩まされているという。

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