長く続く巣ごもりの時間を利用して、家の中の整理をしたいという人も多いだろう。そんな人たちに強い味方となるのが、収納ボックスだ。かつて無印良品で10年間インテリアアドバイザーを務めた整理収納アドバイザーの長谷由美子さんは、当初から「物の保管ならこれ」と、無印良品の「頑丈収納ボックス」を提案してきたという。
「段ボールは経年劣化するし湿気に弱い。その点、ポリプロピレン製のこのボックスは手入れも楽で、見た目に反して軽い。ポイポイッと適当に物を入れてもふたを閉めれば外からは整然として見え、片付いた感も大きい。整理整頓が苦手な人の味方です」(長谷さん・以下同)
そこで、“小”“大”“特大”の3サイズが展開されているこの収納ボックスを使ったキッチンとベランダの整理術を長谷さんに教えてもらった。
キッチン編
「毎日使うキッチンは、使う物と使わない物とが、家の中で最も混在する場所」と長谷さん。
頑丈収納ボックスの特性である「頑丈さ」を生かし、使用頻度が低くて重い物を保管するのがコツ。長谷さんが推奨する「セット」収納を駆使して、使いやすいキッチンを目指そう。
・大皿、来客用食器類
「私がおすすめするのは、あまり使わない大皿を立てて収納する方法です。お皿は、大きい物で直径30cm前後ですから、ちょうど収まります(立てて収納するためのラックは、スーパーやホームセンターで購入)。重ねるより断然、取り出しやすい。また、食器棚を占領している背の高いワイングラスやカップ&ソーサーも、とっておきのランチョンマットやカトラリーと一緒に『来客セット』として収納すると便利です。割れないよう、しっかり包んで入れること」
食器類は“小”に収納すれば持ち運びにも便利だ。直径約31cmの大皿やさんま用の長皿を、取り出しやすいように立てて“小”で収納可能。