「早慶上智」に次ぐ関東の難関私大群として知られる「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、中央大学)。大学受験や就職活動時に“同じグループ”としてひと括りにされがちだが、成り立ちはまったく別の大学であり、大学カラーやイメージなど、“一緒にされることへの違和感”を抱く人もいるようだ。MARCH出身者が赤裸々に話してくれた。
別格は「中央法」
「MARCHでは、青学と立教はおしゃれキャンパスに憧れる志望者が多めという印象。僕は明治ですが、国立大と早慶へのコンプレックスが強いかもしれません……」
そう明かすのは、人材紹介会社に勤務する明治大学卒の30代男性・Aさん。学生時代にインカレサークルに入っていた際に感じていた、大学ごとのイメージだそうだ。そんなAさんは、MARCHの中でも別格の存在があるという。
「最近は、立教大学の経営学部の偏差値や評価が高いですが、やっぱりMARCHの中では中央大学法学部ブランドが圧倒的な気がします。僕がこれまで出会ったこの学部卒の人は、自己紹介の時に大体『中央法です』みたいに、学部もセット。もちろん、それだけプライドはあって良いと思うし、実際別格だとは思います。上司が中央法卒ですが優秀な人ですし、知り合いも大手企業に入社しました」(Aさん)
そんなAさんは、自身の母校・明治大学についてこう語る。
「かつて男臭かったイメージの明治が、最近、おしゃれ、遊んでる、みたいなイメージになってきたようですが、MARCHの中では多様性は随一ではないでしょうか。いろんな人がいるので、おしゃれでもオタクでもぼっちでも浮きません。裏を返せば、他の大学よりカラーが薄いという気もしますが」(Aさん)