イヤフォンで音楽を聞く際に、コードがからまる心配もなく重宝する「ワイヤレスイヤフォン」。だが、どこでも便利に使える反面、紛失してしまうリスクも高い。実際にワイヤレスイヤフォンを失くした経験のある人は少なくないのではないだろうか。高価なモノだけに失くした時のダメージも大きいが、どんなシーンで紛失してしまうのだろうか。ワイヤレスイヤフォンの紛失体験談を紹介しよう。
天国から地獄へ真っ逆さま──ドラマや映画ではよく見かけるパターンだが、実生活で体験することはなかなかないもの。しかし埼玉県在住のTさん(30代・金融)は先日、まさにそんな体験をした。
「私は、会社まで電車で1時間半近くかかるのですが、通勤電車で出来る唯一の楽しみが音楽を聴くこと。私が学生時代にバンドをやっていたほど音楽好きなのを知っている彼女が、私の誕生日に3万円近くもするワイヤレスイヤフォンをプレゼントしてくれたんです。
それまで割と高い有線イヤフォンを使っていたので、ワイヤレスはいらないと思っていましたが、いざ使ってみると、かさばらないしケーブルは絡まらないし、歩いている時にケーブルが服に擦れてノイズが入ることもありません。超快適で、“何でもっと早く使わなかったんだろう”と思っていたら、使い始めて数日後、電車を降りる人とぶつかってポロッと片方のイヤフォンが落ち、そのままどこかに行ってしまいました……」(Tさん)
Tさんは鉄道会社の遺失物室に問い合わせたものの、見つからずじまい。プレゼントされてあまりにすぐの出来事だったので、彼女に失くしたとも言えず、こっそり自腹で同じものを新たに購入したという。
一口にワイヤレスといっても、左右が繋がった「左右一体型ワイヤレス」と、左右が独立した「完全ワイヤレス」があり、運動しながらイヤフォンを使いたい人などには完全ワイヤレスが人気。ケーブルの煩わしさから完全に解放される完全ワイヤレスはとても魅力的だが、左右一体型とは異なり“片方だけ落とすリスク”がある。
東京都に住むMさん(40代・SE)も、つい最近、ワイヤレスイヤフォンを失くしたばかりだという。
「出勤時、いつものように音楽を聞こうと思い、イヤフォンを探すと、カバンにしまったはずのイヤフォンが片方ない。自宅の部屋や洗面所、会社のデスクなど、ありそうな場所を色々探しましたが、見つからないだけでなく、どこで失くしたかさえ分かりません。
私は片付けが苦手で、物を失くすのはしょっちゅうですが、これまでは有線イヤフォンを使っていたこともあり、イヤフォンを失くしたことはありませんでした。今回はどうやらワイヤレスイヤフォンのケースがカバンの中で開いてしまい、荷物を出し入れした時に落ちたんだと思います。私のようなガサツな人間には向いていないアイテムかもしれません……」(Mさん)
一度はワイヤレス派に鞍替えしたMさんだが、有線派に戻ることになったという。