コロナ禍で、就活生の活動状況は様変わりしている。インターンもOB・OG訪問も面接も、リモートが当たり前。最終面接さえ画面越し、はじめて会社に行ったのは内定後……というのは、すでに驚くような話ではない。
チャンネル登録者数5万7000人を誇り、人気企業出身の若手メンバーらで運営するYouTubeチャンネル「トップ就活/転職チャンネル」(通称トプシュー)には、人気企業や難関企業を希望する多くの就活生から相談が寄せられる。「コロナ禍の就活だからこその勝ち筋がある」と語る、トプシュー運営中心メンバーであるサスケ(本名・船越颯介)氏に、熾烈を極めるコロナ禍の就活戦略で、志望企業から内定を獲得するための3つのポイントを聞いた。
まずは情報戦を制覇。OB訪問は最強の情報収集手段
まず挙げられるのが「情報戦」だ。ネット上には数多の情報が溢れているが、リモート中心の就活戦線だからこそ、どういった情報を信頼するかの取捨選択が内定への鍵となる。
「数年前までの就活と、ここ1~2年のリモート就活ではかなり状況が異なります。コロナ禍で内定を複数獲得している学生は、信用できる情報ソースを限定して確保し、余計な情報には惑わされていません」(サスケ氏)
トプシューを運営する企業・ユースフルの著書『トップ就活 最強の教科書』によると、最も価値の高い情報は、OB・OG訪問やインターシップで聞いた話であり、自分しか持っていないであろうオリジナル情報だという。これは「1次情報」と位置づけられる。これに対し、誰もが入手できる書籍やセミナー、WEBサイト、SNSからの情報は「2次情報」という。
「OB・OG訪問は、他の就活生と差別化できる最強の情報収集手段です。説明会では聞けないオフレコの情報を得られることもあります。企業の現場で働く何人もの先輩や課長部長クラスのOB・OGに会うことで面接疑似体験にもなるメリットもあります。就活で成功した人の中では、100人以上のOB・OG訪問をしたという強者もザラです。
2次情報では情報発信者は無限に存在し、質もまばらだからこそ、それらの情報のスクリーニングに価値がシフトしています。誰もが入手できる情報を、自分なりの解釈や経験で新たな視点を得ることが大切。あくまで目安ですが、2次情報の収集源は、書籍なら2冊ほど、YouTubeチャンネルであれば2つほど、Twitterアカウントであれば3個ほどまで絞ることをおすすめします。絞る際の基準は、【1】情報発信者の身元が正確に把握できること(顔出し、経歴公表等)、【2】信頼できる先輩からの推薦、の2点。内定を獲得した先輩のお墨付きがあれば安心です」(サスケ氏)