投資情報会社・フィスコが3月21日~3月25日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化スタンスで金利先高観は継続し、ドルを押し上げる見通し。米FRBは15-16日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で2018年12月以来の政策金利の引き上げに踏み切った。利上げの幅は今回0.25%と市場の想定通りとなったが、この後4月から12月まで年内6回、さらに来年の複数回を合わせ最終的に2.75%にする見通しが示されている。FRBは想定以上にタカ派的との見方を強めている。
ロシアとウクライナの停戦に向けた協議は継続中で、合意への道はなお険しい。ただ、ロシア側が望むウクライナの非武装化の可能性が浮上し、今後の交渉でさらに議論が進展すればリスクオンのムードが広がる可能性がある。安全逃避のドル買いは縮小するが、日米金利差の拡大を想定したドル買い・円売りが増える可能性がある。
ドル円は2016年末にかけての「トランプ・ラリー」高値の118円60銭レベルを突破した。119円台は目立った節目が乏しいことから、1ドル=120円台定着の可能性も一部で指摘されている。
【米・2月新築住宅販売件数】(23日発表予定)
23日発表の米2月新築住宅販売件数は、1月実績を上回る可能性がある。直近における住宅関連指標はまずまず良好であることから、2月の数字が景気拡大観測を後押しできればドル買い要因になりそうだ。
【米・2月耐久財受注】(24日発表予定)
24日発表の米2月耐久財受注は前月比-0.6%と、前回からの伸びは鈍化する見通し。市場予想を下回った場合、金利安・株安・ドル安要因となりそうだ。