投資

【日本株週間見通し】日経平均のリバウンド一服? 米雇用統計には注意

日経平均は大幅に反発したものの…

日経平均は大幅に反発したものの…

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の3月22日~3月25日の動きを振り返りつつ、3月28日~4月1日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は週間で1322.41円高(+4.93%)と大幅続伸。週足のローソク足は2週連続で大きな陽線を形成。13週、26週移動平均線を一気に回復した。

 祝日明け22日の日経平均は396.68円高と前週からの続伸劇を継続。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長がインフレ抑制のため大幅な利上げも辞さない姿勢を示したことで、為替が2016年以来6年ぶりに1ドル=120円台まで円安・ドル高が進展。円安による輸出企業の採算改善期待のほか、香港ハンセン指数の上昇を追い風に上値を伸ばした。23日は816.05円高と急伸。75日線や13週線など次々にテクニカルな節目を上抜いたことで、売り方の買い戻しに弾みがついた。また、月末にかけての年金基金のリバランス(資産配分の再調整)目的の買いや機関投資家の配当再投資などを背景とした需給環境の改善期待も支援要因となった。

 24日は70.23円高と小幅ながら続伸。前日の急伸の反動で下落して始まったものの、引き続き円安・ドル高基調や月末にかけての需給環境の改善が下支え要因となるなか、香港ハンセン指数の下げ渋りも寄与し、日経平均は75日線を下値支持線とした底堅い動きとなった。週末25日も39.45円高と小幅ながら続伸。原油先物相場の反落や労働市場の改善を受けた景気回復期待、金利上昇の一服などを背景に、前の日の米株市場で主要株価指数が揃って大きく上昇したことが追い風となった。ただ、日経平均は前日までの連騰劇の反動も意識され、朝方に28338.81円まで上伸した後は騰勢が一服。後場には一時28000円を割れる場面もあった。それでも、強烈なリバウンドを見せてきただけに、下値の堅さも意識され、下げ渋ると再びプラス圏に浮上した。日経平均は9日続伸と、2019年9月3-17日以来の連騰記録を見せた。

 今週の日経平均はもみ合いか。需給環境の改善を背景とした急速なリバウンドは一服し、週末の米雇用統計を控えるなか、こう着感の強い展開となりそうだ。

 日経平均は3月11日からの約2週間で一気に3000円程も上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の通過後にあく抜け感が台頭。ウクライナ情勢を巡る悪材料も目先かなり織り込んだとの見方もあるなか、月末、四半期末に向けた年金基金のリバランス買いや、配当権利取り、機関投資家の配当再投資を見越した先回り買いなどを背景に、需給環境の改善が後押ししたようだ。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。