値上げの波は「カレーハウスCoCo壱番屋」(以下、ココイチ)にも及んでいる。ココイチを展開する壱番屋は4月6日、カレーと肉類のトッピングを6月1日から値上げすると発表。世界的な食材価格や資源・エネルギー価格の高騰が主な理由で、カレーは33円、トッピングは11~22円の値上げとなる。この値上げにココイチファンの間で激震が走っているようだ。ココイチが好きな人たちに、今回の値上げに対する本音を聞いた。
かつての「400円時代」が懐かしい
「ポークカレーの400円時代が懐かしい。トッピングやサイドメニューを合わせると1000円を超えてしまうのが普通になっていたのに、またしても値上げとは……。もはや僕にとっては“高級レストラン”です(苦笑)」
そう嘆くのはメーカーに勤務する30代男性・Aさんだ。かつてポークカレーは400円(税込、以下同)の時期もあったが、地域ごとに段階的な値上げがされてきた。遡れば、2007年9月に400円から450円になった(価格は東京都、以下同)。その後も値上げは続き、2014年4月に消費増税で463円、2016年12月に484円。2019年3月に505円、10月には消費増税で514円……。そして今回の値上げで 547円になる。
かつては“週2”で通っていた時期もあったというAさんだが、現在は月に2回ペースになっているという。
「ココイチのカレーが大好きなのですが、財布のことを考えると、通う頻度も落ちてきてますね。普通サイズより100~200円くらい安くなるスモールカレーにして、節約を試みたこともありますが、満足感も減少……。今回はトッピングも値上げされるので、その前に食べに行きたい。値上げする6月以降、どのくらいのペースで通うかは悩ましいですね」(Aさん)
牛丼チェーンに“乗り換え”も検討?
専門商社に勤務する20代男性・Bさんもココイチファンの一人だ。ココイチの魅力は「カスタマイズ性」だという。
「基本のカレーをベースに、辛さやトッピング、ご飯の量、調味料を自分好みで自由にカスタマイズできる点が最大の魅力。『今度はこのトッピングと調味料を試してみよう』とか工夫するのが楽しくて、思わぬ相性の良さを発見すると自分で“発明”した気分になれました」(Bさん)