東京都足立区に住むYさん(40代/男性)は、娘が小学校1年生。GW中の5月2日と6日も、しっかり娘を学校に送り出したが、帰ってくると「今日はお休みの子がたくさんいた」という報告を受けた。コロナ禍でも感染者は出ず、これまで欠席者はほとんどゼロだったが、2日は6人、6日は7人も欠席がいたとのこと。あくまでも推測だが、何人かは家族旅行などで“ズル休み”だったはずだ。
しばしば議論になるテーマだが、学校を休ませて遊びに行くのはアリなのか? “アリ派”“ナシ派”それぞれの意見を集めてみた。冒頭に紹介したYさんは、“絶対ナシ派”である。
「学校を休ませて遊びに行くなんて、考えたこともありませんでした。今回、娘の話を聞いて初めて、『そういう家もあるんだ』と思ったぐらい。なぜかと言われれば、『自分がそういう親の下で育ったから』としか言いようがありませんが、1回ズル休みしたらクセになりそうですし、友達にバレたら面倒なことになりそうじゃないですか。そこまでして旅行に連れて行く気はありません」(Yさん)
自分の考えに不安を覚えたYさんは、妻のKさん(40代/女性)に意見を聞いたが、妻もYさんと同意見だった。
「学校っていうのは、決められた日、決められた時間にきちんと行くことが大事なんだと思います。子どもが普段から学校に行きたくないと言っているなら、休んでどこに出かける手もありますが、そうでないのに休ませるなんて考えられません」(Kさん)
東京都中央区に住むMさん(40代/女性)は、Yさんほど頑なではないが、子どもを休ませたことはないという。
「確かに、“学校を休ませてどこかへ……”という考えが頭をよぎったことはあります。夫は仕事人間で、休日出勤もしょっちゅう。その代わり、突然2連休、3連休が入ることもありますが、それが子どもの休みと重なるとは限りません。娘はよく『遊園地に連れていって』と言っていて、かわいそうだと思っていますし、1日ぐらいなら勉強だってすぐに遅れを取り戻せるとは思います。
ただ、いざ休むとなると、勇気がないというか、『学校には何て言うんだろう』『子どもにはどう説明するんだろう』『誰かに見られたらどうしよう』なんてことを考えてしまって……。そんなことで悩むぐらいなら、マジメに学校に行かせたほうが良いかなと思っちゃいます」(Mさん)