吉田みく「誰にだって言い分があります」

久々のママ友会で愕然、「同じ生活レベルだと思ってたのに…」30代主婦の心のざわつき

話題は自粛期間中の過ごし方になったのだが…(イメージ)

話題は自粛期間中の過ごし方になったのだが…(イメージ)

 延長が繰り返されてきた新型コロナ緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が全都道府県で解除され、数週間が過ぎた。政府は基本的対処方針に「感染対策と日常生活を両立させる」と明記。引き続き感染防止を心掛ける必要はあるが、徐々に明るい兆しが見え始めてきた。そんななか、久しぶりにママ友を自宅に招いてお茶会をしたという30代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 緊急事態宣言が解除されたことをきっかけに、友人、知人らと久しぶりの再会を喜んだ人も増えているのではないかと思う。埼玉県在住の専業主婦、いくみさん(仮名・34歳)は夫と5歳の息子の3人家族。新型コロナ緊急事態宣言の解除をきっかけに再開したママ友の集まりで、心がざわつく出来事があったという。

「先日、久しぶりにママ友2人を自宅に呼んでお茶会をしました。そこでの話題は、これまでの自粛生活をどのように過ごしたかが中心に。そこでママ友Aさんが、地域でも高級中華と有名なお店で頻繁にテイクアウトしていることを話し始めたのが、事の発端でした」

 いくみさん曰く、その中華店は1品1000円前後するそうで、かねてママ友界隈では「高くて利用できないね」などと話題になっていた。Aさんはいくみさん同様、専業主婦。車のグレードも住宅事情も似ていただけに、いくみさんはAさんとの格差を初めて見せつけられた思いがしたという。

「さらに驚いたのは、ママ友Bさんもその高級中華店のテイクアウトを利用していたこと。次から次へと料理の感想が出てきたので、総額1万円分くらいは頼んでいたと思います。そんな2人は頼んだことのない私に対して、『いくみさんもテイクアウトしてみてー、超おいしいから』って言ってきたんです。同じ生活レベルだとばかり思っていたのに。『お金カツカツだよー』って言っていたのは、嘘だったんだなぁと思いましたね」

 他にも、いくみさんの心をわざつかせた出来事があった。それは、ママ友たちが持参してくれた手土産だった。

「Aさんが『この前、お通販で美味しい洋菓子注文したから持って来たよー』と、素敵なお菓子を持ってきてくれました。この時、嬉しい気持ちよりも、マウント取られた気分のほうが強かったのが本音です。今まではスーパーで買えるお菓子を持ち寄っていた間柄だったのに、高級なお菓子のやり取りが当たり前になってしまうと、正直、金銭的に厳しいと思いました。自粛期間中にセレブ気取りになってしまったんですかね……」

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