今春、100円均一ショップ(以下「100均」)最大手の「ダイソー」が、ハイブランド店が立ち並ぶ東京・銀座に旗艦店をオープン。開店時には客でごった返し、話題となった。物価高のいま、100均の需要は高まる一方だ。
帝国データバンクによると、100均の2021年度国内市場は、前年度比5.8%増の9500億円と成長を続けている。実際、この企画のために記者が5月の日曜夕方、東京・渋谷にある100均に行くと、レジ待ちに長蛇の列。その人気ぶりを目の当たりにした。
「魅力的な商品が多いですし、100円だからと、つい気軽に買ってしまいがちですが、それでは節約になりません」とは節約アドバイザーの和田由貴さんだ(「」内以下同)。
「節約できるアイテムとは、電気やガスの使用時間を短くできるもの。光熱費が値上がりしているいま、固定費を減らせるアイテムは節約になると思います」
ほかにも、繰り返し使えたり、食材を長持ちさせられるアイテムはおすすめだという。人気のアイテムは、売り切れると再入荷時期がわかりにくいものが多いので、見つけたら即買いがおすすめだという。
節約に貢献できるアイテムが最も多いのがキッチン用品。3人の100均の達人たちから紹介された「繰り返し使えるキッチンアイテム」を記者が使ってみて厳選した。ぜひ参考にしてほしい。
冷凍もレンジ加熱もOK!洗って繰り返し使えるラップ
『シリコーンのびラップ』(購入先・ダイソー)
直径約18cmまでの容器に使えるシリコーン製のラップ。「洗って繰り返し使えるので、使い捨てのラップより経済的。おろし金の滑り止めやジャムの瓶の蓋開けとしても使えます」(料理研究家・ゆかりさん)。容器に密着しない点がやや難点。