多くの外食チェーンが値上げに踏み切るなか、モスバーガーも7月13日からメニューの価格を改定する。公式サイトの発表によると、〈コロナ禍による経済環境の変化や、ウクライナ危機の影響〉によってコスト増に直面したため。値上げの対象となるのは全商品の約9割で、10円から40円の値上げ幅となることに、理解を示す声がある一方で、「ますます足が遠のきそう」という声もあがっている。
価格改定の一例は以下の通り。
商品名 旧価格→新価格(いずれも税込価格)
『モスバーガー』390円→410円
『ハンバーガー』220円→240円
『ロースカツバーガー』400円→440円
『フレンチフライポテトS』230円→250円
『モスチキン』270円→280円
今回のモスバーガーの値上げについて、ネット上では〈今の世の中値上げは仕方ないと思う〉などと許容する声も多いが、
〈「食べたいけど今日は我慢かな」と思う日が増えるかも〉
〈ますます足が遠のいてしまう……〉
〈モス美味しいんだけど、家族分買うとなると高額になってしまい、なかなか買えない〉
と、ハンバーガーチェーンのなかでは比較的値段が高めなモスバーガーが値上げするということで、利用頻度が下がりそうだという意見も多い。
今回のモスバーガーの値上げの影響について、外食チェーンに詳しい小浦大生氏はこう分析する。
「値上げラッシュが続いていることもあり、モスバーガーの価格改定に対しても“仕方ない”と理解を示す声は多いと思います。しかし、9割ほどの商品が値上げするとなると、その影響はかなり大きい。たとえば“メイン、サイドメニュー、ドリンク”のセットで考えると、メインで20円、サイドメニューで20円、ドリンクで10円といった形で合計50円ほど値上がりするわけです。それで家族4人で行ったら、1回の会計で200円くらい値上がりしてしまうこともある。“値上げは仕方ない”と感じていても、200円多く払うとなれば、負担増を実感することになるでしょう」