不要品を捨てずに、リユースショップやフリマアプリなどで売る人が増えている。そのどちらで売るかによって、売り上げや手間は大きく異なるといえる。
ネットでは、オークションやフリーマーケットの体裁を整えたサイト上で、個人同士でやりとりするのが主流だ。売り手側の思い通りに値が付けられ利益は大きい半面、商談成立後には自分で荷物を梱包して送る手間がかかり、万が一のクレームにも直接応じる必要がある。両者の長所と短所を知り、自分に合った売り方を選ぼう。
節約アドバイザーの丸山晴美さんはこう語る。
「隠れ資産という言葉をご存じですか? 衣類からレジャー用品まで個人が所有する不要品を換算すると、ひとりあたり30万円超になる計算です。高級ウイスキーの空き瓶、昔のコーラの空き缶、古いファミコン・ゲーム機や漫画本なども、売り先を選べばお金になります。『ゴルフのトロフィーは名前の刻印入りで売れないと思ったが、じつは銀製だったので高額換金できた』という事例もあるので、中古品の価値は自分で決めつけないことです」
年末は大掃除で不要品が大量放出され、リユースショップは大忙しとなる。
「リユースショップ・デビューするなら、まだ空いている11月末頃までがオススメ。店員さんから、今は何が売れるか話を聞き出すのもいいですね」(丸山さん)
取材・文/山本真紀 撮影/古川 章
※週刊ポスト2022年9月16・23日号