自宅の不要品をゴミとして捨てずにリユースショップに持ち込む人が増えている。高額商品のみならず、日用雑貨でも趣味の品でもなんでも持ち込める気軽さで、リユース市場は大きく成長している。
査定金額は需要と供給のバランスで決まる。思わぬ高額査定でホクホク顔を見せる客がいる半面、すぐに買い手がつくとも思えないノーブランドの古着ともなれば「買取不可」となる。
「1着につき1円」で買取る店舗も一部存在するが、1円査定を覚悟の上で不要品を持ち込む客は少なくない。今はゴミとして出すのも苦労するご時世だ。
金属製チャック付きの服は不燃物か可燃物かで悩みつつ、自治体指定の有料ゴミ袋に入れ、決められた収集日に出さねばならない。その手間を考えると、「たとえ1円でも随時引き取ってもらえるなら大助かり」と、常連客ほどそのメリットを把握している。これからは、衣替えを例年より1か月ほど早め、要らない服を選別してリユースショップへ持参する習慣を身に付けるのも悪くない。
買取査定の実例
大手チェーン「セカンドストリート」大宮日進店に訪れたお客さんに、買取査定の実例を聞いてみた。
【CASE1】
A.S.さん(40代)が持ち込んだのは、ぬいぐるみ、子供服、男性服など。査定金額は954円だった。買取利用は今回で3回目、「商品ジャンルが広いから」と重宝しているという。