現在の物価高に立ち向かうためには、食費のやりくりは必須だ。そのためにまずできることは、毎日買い物に行くのをやめることだ。買い物の頻度が高いほど、余計なものをついで買いしてしまう確率も上がる。ファイナンシャルプランナーの山口京子さんが言う。
「冷蔵庫の中がいつもいっぱいな人は節約下手。週に一度は“冷蔵庫空っぽデー”と決めて、食材を使い切る工夫を」
週に一度のまとめ買いでは冷蔵庫に入りきらず、結局はムダになることも。丸山さんは、まとめ買いは「3日に1回」をすすめる。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんはこう話す。
「3日に1度なら、食材を余らせることもなくなるはず。このとき、前もって3日分の献立を大まかに決めておくのがポイントです。献立を決めずにスーパーに行っても目移りしてしまい、“安いから”といって余計なものを買ってしまいやすくなります。スーパーに行くときは、必ず買い物メモを持って、必要なものだけを買う。ただし、買いに行く直前につくるのではなく〝もうすぐしょうゆがなくなる〟などと気づいた瞬間に書いておきましょう」(丸山さん)
その都度メモするには、手書きよりもスマホのメモの方が便利。また、食品や日用品だけでなく、教育費や欲しいものなど、近い将来の出費の予定をすべて書いておくと、予算を立てやすくなる。
買い物の後は必ずレシートのチェックを。レシートが長いときは、浪費している可能性がある。レシートには、商品名と価格だけでなく、割引率も記載されるため、安いものばかり選んで買っていると、レシートは長くなる。
「本当に必要なものが安くなっていればいいのですが、ただ“安いから”という理由で買っているなら、それは安物買いの銭失いになっているかもしれません」(丸山さん)