新型コロナウイルス感染拡大の「第8波」が迫る中、今年も忘年会シーズンが到来。3年ぶりとなる行動制限がない年末を前に、忘年会復活の兆しが見えつつあるようだ。
「Job総研」を運営するライボの「2022年 忘年会意識調査」(20~50代の男女770人、2022年10月26日~10月31日)によると、今年の職場の忘年会は、「実施する」が31.4%で「実施しない」が68.6%。忘年会の実施予定は約3割にとどまっているものの、コロナ禍以降で比較すれば、10.8%(2020年)、18.7%(2021年)と増加傾向だ。一方で、コロナ禍で忘年会がなくなり、喜んでいた人たちからは、拒絶反応もあがっている。
“悪魔のイベント”復活、しかも会費5000円?
メーカー勤務の20代男性・Aさんは、コロナ禍でつらいこともいろいろとあったが、最大の“朗報”だと感じていたのは「職場の飲み会」の中止だったという。
「忘年会や新年会といった半強制参加の飲み会が、コロナで一掃されたのは本当に良かったです。行きたくなくても、不参加と言えない雰囲気だったので、正直せいせいしていました。
でも、このまま廃止に向かうと思いきや、今年は忘年会が復活するという連絡が回ってきて、ものすごく萎えています。正直、“悪魔のイベント”という印象しかありません。ただでさえ、コロナ禍でお酒に弱くなったのを実感しているのに、上司に気を遣ったり、誰だかわからない他部署の人に挨拶したりしながらの飲食に耐えられるか、不安で仕方がありません」(Aさん)
そんなAさんのもとに、忘年会の幹事から「会費は5000円」という“悲報”が届いた。
「ただでさえ値上げラッシュの今、参加してもつまらない飲み会のために5000円も払わなくてはならない現実に涙が出そうです。そもそも給料は会社から出ているわけで、その5000円も僕が働いたお金ですよね? それを召し上げられたうえ、気分が悪くなるって、僕のメリットが何もない。参加時間分の残業代が出るとか、少なくとも会費が無料とかじゃないと行きたくないです」(Aさん)