2022年は異常な円安に相次ぐ値上げと、とにかく家計に打撃が続いた1年だった。家計防衛のために、クレジットカード払いを活用して、せっせとポイ活に励んでいる人もいるのではないだろうか。だが、カード払いもやり方を間違えてしまうと、ムダ遣いにつながりかねない。その正解はどこにあるのか?
カード払いは確かにおトクだが、ポイント目当てで何でもカードで支払うのは困りものだ。『貯蓄1000万円の壁』の著者でファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが言う。
「現金は使えばなくなりますが、キャッシュレスはお金を使ったという感覚が得にくい。“キャッシュレス貧乏”にならないためには、カード払いをしたらその分の現金を口座から引き出して、翌月の支払いのためによけておいた方がいいでしょう」
また、クレジットカードやキャッシュレス決済を何種類も使っている人は要注意。本当に使えるものだけに厳選した方が、ムダ遣いを防げるだけでなく、家計管理もしやすくなる。
「すべての支払いを1つのキャッシュレスに集約すれば、明細を見るだけで、その月に何にいくら使ったかひと目でわかります」
つまり、明細が家計簿がわりになるのだ。支払いの方法は、自分の行動範囲と使っているサービスで選ぶといい。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが言う。
「Tポイントを貯めているならPayPay、楽天市場で買い物をするなら楽天ペイ……と、貯めるポイント、使う決済方法を集約することで、ポイ活になるほか、支出の管理もしやすくなります」(黒田さん)
もともと浪費体質の人がムダ遣いを避けるには、残高がひと目でわかる現金払いを徹底すべきだ。もしくは、チャージした金額しか使えないプリペイド式カードか、口座残高分しか使えないデビットカードに切り替えるといいだろう。
※女性セブン2023年1月19・26日号