政治や経済、教育、雇用など、日本が抱える問題は多岐にわたり、日本の行く末に不安を感じている人は少なくない。その一方で、YouTubeを見ると、外国人たちが日本のことを「すごい」「感動」「最高」などと絶賛する動画も数多く投稿されており、そうした動画を好んで見る日本のユーザーもいる。どういったきっかけでそうした動画を見るようになったのか。「日本すごい」動画にハマっているという人たちに、話を聞いた。
「日本を褒めてくれてありがとう」と書き込み
40代・主婦Aさんが「日本すごい」動画にハマったきっかけは、YouTubeのおすすめ動画の表示からだった。
「もともとテレビ番組でも、外国人が日本の技術や文化を褒めるみたいな番組は好きでした。でも、ちょっと過剰な演出が続いたり、あまりにもレアなケースを見させられると、だんだん見ているほうが恥ずかしくなってしまって(笑)。それに対して、外国人YouTuberの人たちは、自然に褒めてくれている感じがいいですね。日本が褒められると、なんだか元気になります」(Aさん)
Aさんによると、「日本すごい」動画には、日本人による感謝や日本の良さへの気づきなど、好意的なコメントが並ぶといい、自身も「日本を褒めてくれてありがとう」などと英語で書き込むことがあるという。
「私は日本語しか喋れないし、海外の人に対してなんとなく劣等感があったんですけど、褒められると、日本に生まれてよかったのかなと思えるんですよね」(Aさん)