会社の同僚や先輩、仕事仲間との飲食シーン。会計時には、個別会計、あるいはそれぞれ出し合ったうえで払うといった方法があるが、「誰か1人が先にまとめて払う」というケースもある。後で割り勘で精算すれば、それぞれの支払金額は変わらないようにも見えるが、実際には支払いする人の“密かな思惑”が見え隠れすることもあるようだ。
貯めたポイントをマイルに変換して海外旅行へ
IT企業に勤務する30代女性・Aさんの職場の先輩は、クレジットカードのポイントを目当てに「まとめ払い」にしたがるという。
「食事が終わると、勝手に会計を済ませて、『私、細かいお金持っていないから、クレジットカードで払っておいたよ』と事後報告。その後、みんなで割り勘した分を先輩に支払います。最初は何とも思わなかったのですが、ふと、“もしかしてポイントを貯めようとしているんじゃないか?”と、その魂胆に気がついてしまいました」(Aさん)
Aさんは、「別にいいといえばいいんですけど、使い道を知ってしまってからは、なんだかなあという気持ちになってしまいました」と苦笑いだ。
「ある時その先輩は、『貯めたポイントをマイルに変換して、海外旅行へ行く』と言っていたんです。だから、日々の買い物もなるべくクレジットカードで払っているのだとか。そういうことを言わなきゃいいのに、一度聞いてしまうと、すごくケチな気持ちになってしまう自分がイヤになります(笑)」(Aさん)
「お釣り、細かいのがないから今度ね」
メーカーに勤務する40代男性・Bさんは、ある同僚が「勝手にまとめ払い」する習慣に、言いたいことがあるという。
「同僚は、何かと『俺がまとめて払っとくから』『一旦出しとくから』と言い出すんです。たしかにお店の立場に立てば、個別に会計されるよりラクなのかなと思って、いつも任せているのですが、正直、その後がすごく面倒です」(Bさん)