過激タイトルで視聴者を釣るYouTuberも
Aさんの友人で、大学の野球部に所属しているBさん(19歳)も、「スシロー」や「くら寿司」など回転寿司チェーンの常連客だ。Bさんが気になっているのは、インフルエンサーたちの回転寿司訪問よりも、YouTuberによる「#救いたい」動画だという。
「著名人やセレブ系のタレントたちがスシローなどの回転寿司チェーンを訪れ、『思っていたよりも美味しいです!』『一番のおすすめはイカレモンです!』などとアピールするのはそんなに悪いことじゃないと思う。それがきっかけで足を運びたいと思う人もいるはずだからです。
僕が嫌なのは、むしろペロペロ事件に便乗して、再生数を稼ごうとするYouTuberたちです。現在、トップYouTuberたちは、こぞってスシローに訪れています。『俺たちが愛する回転寿司を守る!』と、さも顧客代表のような顔をしているけれど、店内で大食い企画をしたり、大きな声で騒いだりする人もいます。
たとえば、あるYouTuberは『スシローを朝昼晩ずっと食べ続けたら精神崩壊するのか?』というタイトルの動画をアップしていました。ほかにも、過激なタイトルを掲げて、結局スシローを褒めるだけ、という“釣り”のような動画も多い。なんだか話題作りのために回転寿司が利用されているようで、あまり良い気持ちはしませんね」(Bさん)
炎上事件を機に回転寿司を「#救いたい」というムーブメントが盛り上がっているが、普段から回転寿司チェーンを利用する常連客たちにのなかには、便乗動画が溢れる現状を苦々しく思っている人も少なくないようだ。(了)