全国旅行支援がスタートして、すでに2か月。「予約しようと思ったら、もう終了していた」ということも少なくない。だが、諦めるのはまだ早い。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんが説明する。
「支援予算は各都道府県に配布され、それぞれの都道府県が旅行会社やOTA(オンライン旅行代理店)、宿泊施設などに割り振っています。『A』という旅行会社ではお目当てのクーポンが残っていなくても、『B』の旅行会社では残っていたということもあるので、小規模なところも含めていろいろな旅行会社をチェックしてみましょう。
また、仮に旅行会社で売り切れていても、宿泊先のホテルのサイトを見たらまだ大丈夫だったというケースもある。『電話予約でもOK』という旅館もあるので、宿のサイトを確認したり、直接宿に電話してみるのもアリだと思います」
お出かけ費用に大きな差が出る全国旅行支援だけに、こまめなチェックこそが肝心だ。
掛け合わせればさらにお得な「地方自治体の独自割」
全国旅行支援との“合わせワザ”でさらにお得に旅する方法もある。全国旅行支援と各都道府県が独自に実施しているキャンペーンを併用すると、さらに割引率が高くなると話すのは、『旅行クーポンサイト』管理人の宮内真人さんだ。
「例えば千葉県では、全国旅行支援の『千葉とく旅キャンペーン』に、千葉県独自の地域限定クーポンを2000円分上乗せしています。千葉県内で1人1泊5000円以上の宿泊をした人に限られますが、かなりお得。千葉県ではもともと100万人を対象にしていましたが、250万人分に拡大し、3月31日まで実施するのでディズニーランドに行く人などはぜひ活用してほしいですね」(宮内さん)
埼玉県でも全国旅行支援(『旅して!埼玉割』)に上乗せして最大2000円分の観光・飲食クーポンを配布する「とくとく埼玉!」を3月24日まで実施している。