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「自分はFラン大生…」就活で初めて直面する残酷な現実 学歴コンプレックスをどう乗り越えるか、先輩たちの経験

就活を機に学歴コンプレックスが芽生えてしまう学生も(イメージ)

就活を機に学歴コンプレックスが芽生えてしまう学生も(イメージ)

 2024年3月卒業予定の大学生たちの就職活動が本格化している。彼ら/彼女たちは、コロナ禍により、入学当初からオンライン授業を受け、サークル活動や部活動が制限された中で学生生活を過ごしてきた。そうした影響もあってか、自己PRや「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」のネタがない、と悩む学生たちも少なくないようだ。

 なかでも就職活動に不安を抱えているのは、偏差値が高くない、いわゆる「Fラン大学」と呼ばれる大学の学生たちだ。では、Fラン大に通いながら、見事希望する企業の内定を得た先輩たちは、どのように就活にのぞんでいたのか。すでに就活を終えた2023年卒の先輩学生たちに、学歴コンプレックスに打ち勝つ秘訣を聞いた。

高学歴の人も学歴コンプレックスを感じている

 今春、某私立大学経済学部を卒業予定の男性・Aさんは、自嘲気味に「自分の大学は世間的にはFランです」と語る。そして自身の体験を踏まえて、就活生たちにこうアドバイスする。

「自分はいわゆる“意識高い系”の学生で、GPA(成績評価値)も高く、授業も積極的に受講するなど、模範的な学生生活を過ごしてた自負があります。ボランティアサークルとアカペラサークルを掛け持ちして、社会貢献性だけでなく趣味と言える分野でも仲間と力を合わせて頑張ってきました。就職活動に向けた準備も1年生の頃から地道にやってきたので、Fランだろうと就活は上手くいくと思い込んでいました。

 ただ実際に就職活動を始めると、『学歴フィルター』が確かにあることを実感させられるんです。書類選考の時点で落とされると、自分がどんな人間で、どんな能力や意志を持っているのか、アピールする機会すら奪われることに絶望しました。その時、慶應に通っている友人に悩みを相談したら、彼も『慶應生だって学歴コンプを感じる、上には上がいるよ』『東大に行っていた兄も、文科三類で学内でコンプがあったらしい』と言われたんです。その話を聞いて、悩んでも仕方がないので割り切ろうと思えました。

 ただ、苦難はまだ続きます(笑)。グループ面接に呼ばれると、今度は他の学生の前で自己紹介をしないといけない。周りが『一橋大学○○学部』『明治大学○○大学』などと自己紹介するなかで、自分の番に回ってきたときに、すごくドキドキしてしまって……。大学内にいるときは気にならなかったのに、こういう現場に放り出された時に、急に学歴コンプレックスが芽生えてくるんです。

 でもそこで怯んだら“試合終了”です。自分を大きく見せようとせず、等身大で素直に自己PRすることが大事。先輩たちはコロナでオンライン面接だった方も多く、僕らは対面で面接の機会が得られたことをありがたいと思いましょう」

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