必要なものは100円ショップでほぼ揃えられる
そこでAさんが注目したのが、「段ボールコンポスト」。段ボール箱にコンポスト基材(くん炭、ピートモスなどの土)を入れて、そこで生ゴミを分解する簡易的な方法だ。
「ネットで段ボールコンポストのやり方を調べて、必要なものは基本的に100円ショップで揃えました。虫よけのネットは、洗濯用のネットで代用しています。そこに、野菜くず、茶殻、卵の殻などを入れて、堆肥化するんです。マンションのベランダでやっているので、臭いが出たら嫌だなとは思いっていましたが、約1年半くらい続けていて、臭いで困ったことはありません」
低コストで始めた段ボールコンポストによって、食費の節約が実現できたという。
「生ゴミの臭い問題が解決し、外食もデリバリーもほとんどしなくなりました。コロナ前に比べると、食費は3割以上削減できたように感じています。さらに家庭菜園も楽しめるようになり、そちらも節約につながっていると思います」
段ボールコンポストと家庭菜園が“趣味”となり、生活も充実し始めた。
「土いじりが楽しくなったことが、いちばんの収穫ですね。お金もあまりかからないし、生ゴミも処理できるしで、段ボールコンポストを始めて本当に良かったと思います」
趣味と実益を兼ねた「段ボールコンポスト」。今後ますます注目されていくかもしれない。(了)