行列でどのくらい待たされるかを予測する
入りたいお店に行列ができていたとき、あるいは、駅のトイレに行列ができていたとき、そのまま待つべきか、それともスッとあきらめて去るべきか──この2択でおおいに迷った経験は誰にでもあるはず。そんなとき役立つのがこの計算法だ。
●行列の待ち時間の予測の仕方
【1】座席や個室の総数を数える
【2】並んでいる人数を数える
【3】1人あたりの滞在時間を推定する
【4】【2】を【1】で割ってトイレの回転率を推測する。【2】÷【1】=A
【5】A×【3】=予想される待ち時間
駅のトイレを例にとって計算してみよう。
たとえば、個室の数が「3室」、並んでいる人数が「10人」、1人あたりの利用時間が「2分」だったとする(日本人女性のトイレ利用の平均時間は「約2分」なんだそう。あなたと比べて長い? 短い?)。個室に対して、いま並んでいる人が何回転すれば入れるかを計算すると、10÷3=3.3。これに1人あたりの利用時間を掛けると、3.3×2=6.6となり、6分強の待ち時間であると推測される。具体的な待ち時間がわかれば、待つか去るかがとても判断しやすくなる。
「このように、いまわかる時間の手がかりからおおよその数字を計算することを『フェルミ推定』といいます。論理的思考を求められるこの方法は、企業の採用試験などでもよく出題されていますよ」
ピザやケーキをきれいに3等分する
ケーキやピザのような円形のものを均等に3つに分けるのは難しい。
「そんなとき、下のやり方を試してみてください。フリーハンドでも、かなりきれいに3等分できますよ」
●円を三等分する方法(画像参照)
【1】円を上から見て、同じ幅になるよう3本の横線を引く。
【2】円を時計に見立て、12時の位置から円の中心まで縦線を引く。
【3】続いて、円の中心からいちばん下の横線の両端に線を引く。
「3等分した各ピースを半分にすれば6等分に、それらのピースをさらに半分にすれば12等分にきれいに切り分けることができますよ」