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【ドル円週間見通し】FOMCに要注意 金融システム不安への警戒感は根強いか

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが3月20日~3月24日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は底堅い値動きか。米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融引き締め加速は後退し、ドル買いは一服するとみられる。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを継続する方針に変わりはなく、日米金利差拡大を意識したドル買いが入りやすいだろう。シリコンバレー銀行の破たんをきっかけとした金融システム不安がくすぶり、金融支援策が発表されても警戒感は根強い。欧州ではクレディ・スイスの経営問題をめぐり、2008年のリーマン・ショックが想起されると安全通貨の円に買いが集まった。

 一方、FRBによる急速な利上げにより米国債など保有有価証券の損失を招いたことから、今後引き締め姿勢を緩めるとの見方が浮上した。ただ、欧州中央銀行(ECB)のインフレ抑止を優先させる政策方針を決定したことで、FRBもそれに追随する見通し。14日に発表された消費者物価指数(CPI)は前月比で予想を小幅に上回ったものの、おおむね下振れ予想と一致。生産者物価指数(PPI)は市場予想を下回ったが、21-22日のFOMCでは0.25ポイントの利上げ予想が広がっており、ドル売りは後退しよう。また、FRBはインフレ抑制に前向きな姿勢を緩めず、市場の動揺が収束すれば引き締め加速の可能性を示すとみられる。そのため、米金利高・ドル高の基調に変わりはないだろう。

【FOMC】(21日-22日開催予定)
 米連邦準備制度理事会(FRB)は21-22日開催のFOMCで、前回に続き0.25ポイント利上げを決定する公算。ただ、雇用やインフレの関連指標が強含み、金融引き締め姿勢を緩めなければドル買い要因となりそうだ。

【日・2月消費者物価コア指数(CPI)】(24日発表予定)
 24日発表の2月CPIは前年比+3.1%と、伸び率は鈍化する見通し。それにより日本銀行による緩和政策修正への思惑は後退し、円買いは抑制されるだろう。

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