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投資

数ある投資信託の中で“最強”と評価される「オルカン」そのメリットと賢い運用術

多くの投資家から注目を集める「オルカン」は何が凄いのか(写真:イメージマート)

多くの投資家から注目を集める「オルカン」は何が凄いのか(写真:イメージマート)

 老後のためにも資産は増やしておきたい。そのための選択肢となるのが、投資信託だ。投資信託は世界各国の様々な業種の企業に幅広く投資できるため、構成銘柄のいくつかが値を下げたとしても全体への影響は軽微となるのが利点とされる。ファイナンシャルプランナーの柘植輝氏が語る。

「投資信託は、いわば特定のコンセプトに沿った金融商品の“詰め合わせパック”です。なかでもTOPIX(東証株価指数)や日経平均株価、米国株の代表的な指数であるS&P500などの成長に合わせた成果を目指す『インデックス型投信』は、投資経験の少ない初心者に向いています」

 インデックス型投信は、長期間の運用でリターンを期待できる。

「私が死んだら、遺産の90%をS&P500に連動するインデックスファンドに投資しなさい」

“投資の神様”と呼ばれる米国人投資家のウォーレン・バフェット氏が、家族にそう伝えたのは有名なエピソードだ。たしかに、S&P500は指数が導入された1957年からの成長率は平均年10.7%、90年に約353ポイントであった指数は2021年には10倍以上の4700ポイントを超えた。これに連動するインデックス型投信を保有していれば、31年で資産は10倍以上になった計算だ。

「しかも、投資信託は基本的に分配金(運用益)を自動的に再投資していく仕組みで、“雪だるま式”に複利が積み上がります。インデックス型投信を長期間“ほったらかし”にしておくことが、知識の少ない初心者でも簡単に資産を増やす近道になります」(以下、「 」は柘植氏)

 数ある投資信託のなかで、柘植氏が“最強”と太鼓判を押すのが三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、通称“オルカン”だ。

「オルカンは日本を含む先進国と新興国の約50か国の優良企業に分散投資するインデックス型投信です。全世界の株式が対象でバランスよく国や地域、業種などを最適化して投資するため、ひとつの国の銘柄が急落しても別の国の銘柄で損失のカバーが目指せる。基本的に人口増加とともに世界経済は成長し、この20年ほど世界全体での株式は右肩上がり。今後もいくつかの調整局面はあると考えられますが、全世界に投資するオルカンを長期的に保有すれば、世界経済成長の果実を得られるはずです」

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