ひとつの国や地域だけでなく世界全体の市場をカバーするのが強みとされる商品だが、低コストで投資を始められるというメリットも大きい。
「オルカンは1口100円から投資を始められます。運用管理の手数料である信託報酬も0.1144%と、全世界株型のインデックス型投信では最安レベルです」
類似する投資信託と比べて「規模」の大きさがオルカンの強みだ。
「投資信託は運用額(純資産額)が大きいほど安定した運用をしやすいが、オルカンの純資産額は9000億円以上。オルカンと同じ指標で動く全世界株に連動した投資信託はたくさんありますが、純資産額でオルカンが頭ひとつ抜けています」
「一括買い」と「切り売り」
では、どのように運用するのがいいのか。柘植氏は、一括購入し長期保有することを勧める。
「大きく一括購入して長期保有すれば、10~20年後には年平均5~7%の利回りが期待できます。一括購入するほど資金に余裕がないのであれば、毎月数万円を積み立てるのも手。その場合、運用益が非課税となるつみたてNISAの利用も検討に値します」
短期の売買には向いていないことが前提となる。