どういう銘柄を保有するのが望ましいのか。表に深野氏と風呂内氏が厳選したETFを掲載した。それをもとに考え方を解説する。
「まずは手堅く、高い分配金利回りがある安定銘柄をひとつ保有したい。日経平均構成銘柄のうち、配当利回りの高い50銘柄との連動を目指すNEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信は安定して4%超の高利回りです」(深野氏)
風呂内氏は手堅い国内株ETFを保有したうえで、さらなる分散投資を勧める。
「先進国や新興国をカバーしたMAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信などの外国株ETFや、株式や債券市場と異なる動きをする金相場を指標とする純金上場信託(現物国内保管型)などもリスク分散への貢献が期待できます」
手堅くバランスよく資産を配分したうえで、成長を期待する国や業種のETFを検討するのもいいだろう。
「私は成長が期待されるインドの代表的な企業をカバーするETFも保有しています。ある程度資産を安定させることができれば、高リスクで高分配のETFにチャレンジすることも可能です」(風呂内氏)
リスクを考慮した投資が資産増の近道となる。
※週刊ポスト2023年3月31日号