マリナさんが外で仕事をすることについては、夫と何度も話し合いを重ねてきているという。しかし夫からは「子供を保育園に預けても、熱が出た時、俺は迎えに行けないよ」「家事を手伝えって言われても仕事が忙しくて無理だから」などと言われてしまうそうだ。
「いきなりフルタイム勤務は難しいとして、週3回ほどパートで働くのはどうかと提案したこともありましたが、『無理して働いてバタバタするくらいなら、子供が小さいうちは家庭のことに専念してよ』と言われてしまいました……。私が働きに出ることを夫は望まず、協力しようという気持ちもなさそうです」(同前)
30代の夫の年収は600万円ほどあるが、その代わり、仕事の付き合いなどの出費も多いという。毎月10万円の生活費でやりくりしてほしいといわれているものの、電気代値上げなどの影響もあり、現在の家計は火の車状態。金銭的なことでイライラすることが増え、時には子供に当たってしまうこともあるそうだ。マリナさんはこんな本音も漏らした。
「私が外で働くことで世帯年収を増やし、経済的に少し楽になりたいとの思いもありますが、それだけではありません。仕事に出ることで、家族以外の大人と接点を持ちたいという願望も強くあります。毎日子供たちと向き合い続けていると、さすがに煮詰まります……」
現在も夫とは話し合い中とのこと。マリナさんは「単発バイトからでもいいので始めたい」と話していた。
「いやいや働くくらいなら節約しながら生活する」
千葉県在住の専業主婦・アサコさん(仮名、38歳)は、働く意欲はあるものの、採用までたどり着くのが難しいと嘆いていた。アサコさんは現在11歳と6歳の2人の子供を育てている。
「『お子さんがいるようですが、残業はできますか?』『自宅から会社まで距離がありますが通えますか?』などネガティブな質問ばかりされてしまいます。そうなると“子持ちには働くのが厳しい職場なのかもしれない”と思って、面接中に辞退することが多いです。私が働ける日は来るのでしょうか……」(アサコさん)