コンサートや映画館での座席において、周囲にどんな観客がいるかは当日現場に行ってみないと分からない、という意味の「座席ガチャ」。この座席ガチャでハズレを引けば、楽しいはずのコンサートが苦痛の時間になってしまうこともある。
特に“アイドル現場”では、座席ガチャでハズレを引くケースが多々あるようだ。
「隣の席で激しく踊られるのも嫌ですが、同じくらい最悪なのが曲中の“コール”のリズムがまったく合っていないファンの人ですね。周りのファンの人たちとリズムがずれているから、余計に目立って気になってしまうんです。こっちはちゃんと曲を楽しみたいのに、それを邪魔されている感じで、悲しくなってくる。かといって注意もできないし、そういうファンの人に遭遇する機会が増えるのはツライですね」(Aさん)
隣の観客の「ニオイ」問題
また、コンサート会場における“ニオイ”も、大きな問題となりうる。女性アイドルグループのコンサートに行く機会が多い神奈川県の会社員・Bさん(30代男性)はこう話す。
「アイドルのライブでは、ファンがノリノリで踊るのも大きな楽しみではあるんですが、夏場になってくると熱気がすごく、会場全体が汗臭くなることも。もちろん、ちゃんとケアしているファンもたくさんいますが、汗臭いのは仕方ないとしても、着古したグッズTシャツから、異臭が放たれていることもあるんです……。入場制限がされていた頃や、発声などが規制されていた時は、そういった問題も落ち着いていたのですが、“日常”が戻ってくると、今後また浮上するのかなと」(Bさん)
Bさんによれば、酒に酔った状態で会場に足を運ぶファンもいるという。
「アルコールの持ち込みはもちろん、お酒を飲んだ状態での入場は禁止されているコンサートも多いんですが、それでも酔っ払っているファンがたまにいます。ものすごくお酒臭い状態のファンが隣にきてしまうと、こっちも気分が悪くなりますね……。
あと、会場に来る前に食事をしてきたのか、強烈なニンニクのニオイを発するファンが隣の席にきたこともありましたね。あれも本当に気分が悪かった。マスクをしていれば、そういったニオイもある程度気にならないのですが、今後はニオイ問題に直面する機会が増えるんだろうと考えると憂鬱です」(Bさん)