中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

エアコンはガンガン、プラストローも当たり前! 東南アジアで感じる「SDGsの限界」

ビニール袋にストローをさしたテイクアウト飲料はタイ名物(写真:イメージマート)

ビニール袋にストローをさしたテイクアウト飲料はタイ名物(写真:イメージマート)

ストロー大好きなタイ人

 タイでもAEON系のMax Valuではエコバッグを販売していますが、基本的に発泡スチロール容器やビニール袋は現役バリバリですし、“過剰包装”も一般市民レベルでは容認されている印象です。例えば、よくあるよろず屋でスイカやらドラゴンフルーツの持ち帰りをするとなると、タダで発泡スチロール製の容器に入れてくれるうえ、プラスチックのスプーンやフォークも付けてくれる。

 飲食店でも、かなり環境意識の高い飲食店は紙やサトウキビ繊維のストローを用意しているようですが、私が通うような庶民的な店ではまだまだプラスチックが当たり前。余談ですが、タイ人は飲み物を飲む時はとにかくストロー。缶ジュースやペットボトルはもちろん、ビールにもストローを付けてくれるほどです。無論、日本とは衛生上の問題やマナーの違いなどはあれど、「ウミガメの鼻にストローが刺さります!」みたいな批判はないのでしょうか……。

 また、私が滞在するホテルでは、瓶以外のゴミはすべてひとまとめにして捨てるルール。それを掃除の女性が持っていくわけですが、日本の分別ルールに慣れていると、「ペットボトルはそのままゴミ箱に入れていいのか」「ラベルは剥がさなくていいのか」など、戸惑うことも多いです。

 ゴミといえば、タイでもラオスでも、屋外に設置されている公共のゴミ箱は色別に一般ごみ、リサイクルなどと分けられていますが、どちらも捨てる側の意識は低いようで、何が何やらごちゃまぜです。

 建物のエアコンもガンガン。設定温度が低いのが“通常運転”で、むしろガンガン過ぎて寒いほどです。以上のように、これまでのところ、タイ・ラオスの日常生活では、市民レベルで環境関連のSDGsに積極的に取り組んでいるように感じることは、ほとんどありません。

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