ダイナミックパッケージを利用したほうがよい場合も
割引率が高くなる石垣島や宮古島、那覇行きなどは人気が集中することが予想される。どの時間にアクセスできるかわからない以上、あらかじめ、行き先や日程に複数の選択肢を用意してのぞむようにしたい。また、この期間に旅行の予定がない人も、どのタイミングでどのくらい残席があるのかを把握できれば、5月以降のセール発売時の参考になるだろう。
また、初日にとれなくても、当日以内という発券期限が過ぎた後、キャンセル扱いとなり、改めて販売される席もあるので、発売2日目の深夜の動向にも注目したい。
前回同様、予約販売はJAL Webサイトのみとなっている。前回はアクセスが殺到した緊急措置として、電話や有人窓口での販売も受け付けたが、このことに対する批判の声も見られた。今回は対象外となる可能性が高いのではないだろうか。
6600円という「JALスマイルキャンペーン」の金額はたしかに魅力的だ。しかし、2023年6月30日までは全国の多くの都道府県で全国旅行支援を実施しており、往復の飛行機と現地の宿泊施設を同時に予約することで、航空券も最大20%の割引となる。そのため、もともとダイナミックパッケージの金額が安い区間についていえば、トータルの金額が、「JALスマイルキャンペーン」とそれほど変わらないことも考えられる。ほかの選択肢と比較してどのくらい安くなるのかということもシミュレーションしたうえで、セールにのぞみたい。
【プロフィール】
橋賀秀紀(はしが・ひでき):トラベルジャーナリスト。東京都出身の40代。訪問国は127か国・渡航回数200回以上。著書に『エアライン戦争』(共著・宝島社)など。