たとえば間取りで「10畳のリビング」と書いてあれば、その面積は1.62×10=16.2平方メートルということです。だいたい1辺が4メートルの正方形をイメージすればいいですね。
4メートルという長さは、人が寝転んで何人分入るか、と考えるとイメージしやすいでしょう。たとえば身長が160センチ(1.6メートル)の人は、2人半でちょうど4メートルです。ですので、縦に自分が2人と半分、横に自分が2人と半分寝転がった正方形の面積が、だいたい10畳ということになります。これだとイメージが湧きやすくなりませんか?
高身長の2人がつくる正方形がほぼ「1坪」
ビジネスの世界で面積について話される時に使われる単位は「坪」でしょう。よく「坪単価いくら」などといいますね。
1坪の面積は約3.3平方メートルです。1畳が1.62平方メートルなので、1坪は約2畳と同じ面積になります。ざっくりと畳2枚分ということです。
2乗して3.3になる数を√3.3(ルート3.3)といいます。ルートは一般の電卓でもすぐに計算できます。「3.3と押して「√」キーを押せばOK、1.816……と表示されるはずです。これが1坪の正方形の1辺の長さです。
身長が高め(180センチ)の人が2人、縦向きと横向きに90度で寝転がって作られる正方形の面積がだいたい1坪です。
新規で店舗を出店したり、飲食店を開業する時、その面積がどれくらいの大きさなのを肌感覚でイメージできることは重要です。
たとえば小売の代表格ともいえるコンビニエンスストア。コンビニの店舗面積は40〜60坪が標準的とされています。1坪=3.3平方メートルなので、これを平方メートルに直すと、約130〜200平方メートルということになります。
コンビニ店舗は正方形より長方形の場合が多いでしょう。この面積は、小さくて縦10×横13メートルぐらい、大きくて縦10×横20メートル、あるいは縦12×横16メートルぐらいということになります。これならだいぶ大きさがイメージできるのではないでしょうか?