隣人の荷物を間違えて持ち帰る
逆に隣人の荷物を間違えて持ち帰ってしまったというパターンもある。神奈川県に住む会社員・Bさん(20代女性)が、実体験を明かす。
「普段からよくネット通販で買い物をしていて、置き配で受け取ることも多いんです。あるとき玄関の前に荷物が置いてあって、“いつものこと”とあまり深く考えずにそのまま家の中に運び、段ボールを開けました。そうしたら、全く注文した覚えのない男性用のスニーカーが入っていて、おかしいな?と。送り状には住所が記載されておらず、QRコードを読み込むと宛先の名前がスマホ上で表示されるタイプだったので、そのQRコードを読んでみたら、私宛ての荷物ではなく、隣人宛てのものだったんです。
隣人はまだ帰宅していなかったようなので、『間違えて開けてしまいました。申し訳ございません』とメッセージを添えて、ドアの前に荷物を置いておきました。私が住んでいるアパートは、たしかに部屋のドアとドアが近くて、ちょっとわかりにくいところがある。その一件以来、しっかり確認してから置き配を受け取るようになりました」
荷物が届いていたのに、置き配だったがゆえに気づかなかったというケースもある。都内在住の自営業・Cさん(40代男性)は、こう話す。
「仕事で必要な本の資料をネット通販で購入したときのことです。その資料がないと仕事が進まない状態だったので、いわゆる“お急ぎ便”的なサービスを利用し、注文した翌日に届くようにしました。そして翌日はずっと家にいて荷物を待っていたんですが、待てど暮せど届かない。夜に用事があったので、もう待っていられない、とその日初めて外に出たら、ドアの外に荷物が置いてありました……。
どうやら、僕が知らず知らず置き配を指定していたようでした。後からメールをチェックしたら、午前中に配達完了の通知がきていました。通販サイトからの通知をあまり開かない習慣が仇になりました。無駄にイライラしながら荷物を待っていたことを考えると、なんとも虚しい気分です」