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グリルに書類、冷蔵庫にフィギュア、下足箱にワイン… 本来の用途を無視した意外な収納術

風呂場は物置化、冷蔵庫にも「食品以外」のモノ

 メーカーに勤務する20代男性・Bさんは、自宅は風呂あり物件だが、「風呂」本来の機能としては、全く使っていない。

「僕は近所の24時間ジムに通っていて、そこでシャワーを済ませてしまうので、風呂は基本的に使わないんです。使ったら掃除をするのも面倒なので、なるべく使わないようにしているぐらいです。湯船につかりたいときは、近くの銭湯に行けば、手足を伸ばせて快適。結局、風呂桶は収納として活用。踏み台やトイレットペーパーといった日用品が入っています」(Bさん)

 そんなBさんの自宅には、冷蔵庫にも「食品以外」のものが入っているという。

「あまり自炊しないのに、無駄に大きい冷蔵庫を買ってしまったので、余ったスペースを推し活のグッズ収納用に使っています。冷蔵庫を開けるたびに、推しのフィギュアやアクスタに出会うことができます。ライトアップもされるので、照明効果もいい感じですよ。

 ほかにも、通帳と印鑑を別々のところに保管するようにしているのですが、通帳は冷蔵庫に入れています。常にキンキンに冷えています(笑)」(Bさん)

下足箱に入っているのは「靴ではなく酒」

 商社に勤務する40代女性・Cさんは、下足箱が大きすぎるマンションに引っ越してしまった。

「玄関の壁一面という無駄に大きな下足箱で、家族の靴を全部入れてもまだ半分以上余っているんです。

 靴をたくさん持っている人には、うれしい配慮なのでしょうけどね……。空きスペースがもったいないなと眺めている時、なんとなくワインセラーみたいだなと思いついて、お酒を入れたら、ぴったり収まった(笑)。最初は靴の近くに飲み物があることに抵抗がありましたが、靴は絶対に入れないというルールを設け、またお酒は百均で買ってきたケースに入れたうえで棚に収納することで、気分的には解決。下足箱はキッチンの隣にあるので、動線も完璧です」(Cさん)

 収納に悩んでいたら、先入観にとらわれない発想も大事なのかもしれない。(了)

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