入り口でスリッパに履き替える昔ながらの施設は、感染症対策の面から問題がある。
キラキラと豪華な内装も決してプラスポイントではない。医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広さんが説明する。
「かかりつけ医は基本的に地域住民を相手にする町医者です。クリニックの内装をゴージャスにする必要はありません。内装が豪華なクリニックは理事長が見栄っ張りで、金にならない一般患者を長くフォローするつもりはないケースもある」
医療従事者が秘かに注目するのは「受付」だ。都内の総合病院に勤務する男性内科医(48才)が指摘する。
「医療事務のスタッフからそのクリニックの良しあしがわかります。女性スタッフの爪が長いと診察券を手渡すとき患者を傷つけるかもしれません。また患者のにおいは体調を示すサインですが、医療事務が香水をつけていると医師がにおいを嗅ぎ分けられない恐れがあります。
細かな点のようですが、そうした配慮が行き届かない病院は患者に寄り添っていないと判断できるので、かかりつけ医にするのはNGです」
※女性セブン2023年4月20日号