批判の声が上がってくる背景には、それだけ「いじめ」が大きな問題であり転校を余儀なくされるケースが少なくない現実がある。教育評論家の小野田真里子氏が言う。
「いじめがないことが理想ですが、現実問題として存在しています。そういう前提で保険が組まれるというのは保護者にとって安心材料になるため、私としては賛成です。いじめが起きた時、被害を受けた子供や保護者の孤独は相当なものです。学校や教育委員会が力になってくれないこともありますからね」
商品の提供開始はまだ先だが、願わくばこの保険の加入者が補償を請求することのないまま無事、卒業を迎えてほしいものだ。
※週刊ポスト2023年4月28日号