いよいよ迫ってきたゴールデンウィーク。家族や友人と旅行にでも行きたいという人も多いだろう。そこで重要になってくるのが、行き先選びだ。人気の観光地は宿泊費も高く混雑も大変。それならば、穴場の観光地でゆったり楽しむのもいいが、どこの観光地がいいかわからない──。そんな皆様のために、より快適でお得な旅を楽しめそうなオススメの観光地を旅行のエキスパートに教えてもらった。
トラベルジャーナリストの橋賀秀紀さん、トラベルライターの永田さち子さんが選んだ、20の穴場スポットを紹介する。(*値段などの情報は4月16日時点のもの)
北海道・東北地方
【新千歳空港、関西国際空港】
「それぞれ空港内に温泉施設があり、新千歳空港では宿泊も可能となっています。空港でゆっくり過ごしてみるのも新鮮な感覚になるのではないでしょうか」(永田さん)
【青森県弘前市】
「例年であればGWは桜の見どころですが、すでに満開の時期を迎えたので、桜を目的に訪れる観光客が減る可能性があります。弘前城周辺や開運招福のご利益があるという岩木山神社、国指定重要文化財で東北随一の美しさを持つ最勝院五重塔など歴史ある建造物と豊かな自然を巡ってください」(永田さん)
【秋田県角館町】
「弘前市と同様、桜がすでに満開を迎えているということで、観光客が減る可能性が。桜の散ったタイミングにあえて行くことで、新緑や江戸時代の面影を残す武家屋敷通り、絶景の抱返り渓谷に足を延ばすのもよいでしょう」(永田さん)
【福島県裏磐梯】
「東京から比較的近く、新宿から直通バスがあります。猪苗代湖を見下ろせるビュースポットが複数あるほか、桧原湖や五色沼、小野川湖などでのアクティビティーも多彩。日帰りで利用できる温泉施設もたくさんあります」(永田さん)
【福島県・磐梯山温泉ホテル】
「星野リゾートが運営しているホテルですが、GWでも1泊2食付きで1万7000円台から泊まれる日があります。空室もまだあるようなので、問い合わせてみてはどうでしょうか」(永田さん)
関東地方
【栃木県足利市】
「首都圏のJR線が土休日に1日乗り放題になるJR東日本の『休日おでかけパス』はGWでも販売しています。2720円で栃木県の足利駅や神奈川県の小田原駅などまで移動できます。藤の花で有名なあしかがフラワーパークがおすすめスポット。GW中は21時までライトアップ営業しているので、午後遅めに行くことで昼の風景と夜のライトアップされた風景を両方楽しめます」(橋賀さん)
【千葉県君津市】
「木更津駅で、首都圏で1、2位を争うローカル線の久留里線に乗り換え、終点の上総亀山駅で亀岩の洞窟に向かうのがおすすめ。早朝に洞窟に差し込む朝日で岩肌と川面が輝き、ハート形に見えることで有名になりました。洞窟周辺には天然温泉もあります。『休日おでかけパス』が使えます」(橋賀さん)
【東京・羽田空港】
「江戸をイメージした通りがあるなどお出かけスポットとしても人気の第3ターミナルに加え、近隣には飛行機の離発着が間近で見られる城南島海浜公園などがあるので、飛行機好きのお子さんなどは充分に楽しめるでしょう」(永田さん)
中部地方
【静岡県三島市周辺】
「東京からこだまで40~50分なので、日帰りも可能です。『湧水の郷』と呼ばれるほど水がきれい。おいしい水で入れたコーヒーや三島野菜を扱うレストランなどもあり、街歩きだけでも充分楽しいです。日本三大清流の1つである柿田川も一見の価値あり」(永田さん)
【静岡県静岡市】
「GWは新茶の季節。茶畑見学や茶摘み体験ができるツアーに参加してみてはいかがでしょう。さらに足を延ばして富士山や日本を代表する景勝地の三保松原を一望できる日本平に行くのもおすすめです」(永田さん)
【静岡県・清水駅周辺】
「JR清水駅近辺にある魚市場食堂のまぐろがとてもおいしいです。清水港クルーズを楽しんだり、フェリーで西伊豆まで移動するのもおすすめ。船上からは富士山や三保松原などを眺めることができます」(永田さん)
【福井県小松市】
「曹洞宗の本山の1つ、永平寺など歴史ある古刹や温泉地を巡るのがおすすめ。時期をずらせば、福井は独自の支援が手厚いのでお得に旅行できます」(橋賀さん)